9月7日8日(土日)、松浦河畔公園の様子がいつもと違いました。
なぜかと言うと、この日は、唐津市の河畔公園から未来の暮らしを考える2日間。社会実験イベントの「みんなで使ってみよう!TRY! BORDERLESS PARK」開催日。
私たちは、この社会実験イベントの一部の企画運営を任され、マーケット+マルシェの両方の要素を掛け合わせた新しいスタイルの「F Marquet(エフマルケット)」を開催しました。
このイベントは、さまざまなバックグラウンドやスキルを持つ人々が集い、新しいアイデアや視点を共有して、日常の中で新しい関係性を紡ぐ。その土地の食や楽しい経験を通して、参加者が気軽に「それでいいやん」と感じられるひとときを過ごしてほしいという思いが込められています。
▲イベントのメインビジュアルの背景は、毎週水曜日に良縁寺で開催する学習会に来ている子どもたちが描いたもの。過去に過ごした河畔公園の夜空をイメージした絵でした。
9月上旬の炎天下で、子どもから大人までどう楽しんでもらうか、私たちが選んだ涼の手段、それが「竹シャワー」でした。イベントまでの数日間、竹林整備を行う竹藪から竹を切り出し、竹の加工と設置、水の流れの調整とテストを繰り返し、自然の中で快適に涼を取ることができる竹シャワーが完成。
当日、竹から流れ落ちる冷たい水の下で、子どもたちが歓声を上げながら竹シャワーの下を駆け回って、全身で水を浴びている姿が印象的でした!
大人も、竹シャワーの涼しさを満喫し、それぞれのペースでリラックスした時間を過ごしていました。
竹シャワーの向かい側では、農薬や化学肥料を使用せず丁寧に育てた季節の野菜を販売する地域の農家さんや、木材加工時に発生する端材を活用して木工体験ができる移動型木工ワークショップや、蔵付き天然菌で醸造する伝統ある佐賀のお醤油屋さんなど、15のお店や展示などが並んでいました!!
買い物や食を楽しむ人、出店者との会話・参加者同士で会話を楽しむ人、自然の中でリラックスする人、新しい体験を楽しむ人、それぞれが記憶に残る体験が生まれたのではないかと思います。
今回のマルケットでは、地域の自然、食、そして人とのつながりを通じて、何気ない日常の中にも多くの喜びや学びがあることを改めて感じました。竹シャワーをはじめ、地元の食材やクラフト、そしてそこで交わされた会話の一つひとつが、心に残るものでした。
「それでいいやん」と、参加者の皆さんが思えたとしたら、ここに集う人々が、それぞれの楽しみ方で心地よい時間を過ごすことができたからだと思います。何かを追い求めるのではなく、目の前にあるものを受け入れ、共に楽しむ。それこそが、このイベントの真髄であり、地域が持つ力そのものではないでしょうか。
完璧を求めるのではなく、自然体で過ごす時間が私たち「えふ」にとっての「豊かさ」だと気付けたことが、今回のイベントの最大の収穫でした。今後も「それでいいやん」という感覚を大切にしながら、地域の魅力を育んでいきたいと思います!!